おしえて!! CardWirthEditor
敵が現れた!
やはりおかしい……。
なんだ、難しそうな顔して。
ねぇ、親父。
この洞窟、敵がわんさかでるわ。
それはお前が各エリアごとに「バトルコンテント」を置くからだろう。
違うの〜!
私は「歩いているとたまに敵が出てタララララ〜ン」ってのがやりたいわけ。
ああ、「ランダムエンカウント」にしたいんだな。
ランダムエンカウントって言うの?
歩いてるといきなり敵が……。
わかったわかった。
RPGでいうランダムエンカウントとは、マップを歩いていると一定の確率で敵と遭遇する方式のことだが、これをCardWirthで表現するにはエリアごとにバトルを開始するかどうか確率で分岐させる必要がある。
こんな感じでな。
ある確率で分岐させるには
「ランダム分岐コンテント」を使用する。
上の例では、30%の確率でバトルが発生するようになっているんだ。
なるほどね。
じゃあこれをダンジョン全てのエリアの到着イベントに仕込んでっと……。
(……)
やはりおかしい……。
今度はどうした?
敵が毎回出てくることは無くなったけど、同じ敵ばっかり出てくるの。
それはお前が同じバトルしか設置してないからだろう。
もっと色々な種類の敵と遭遇するようにしたい〜。
やれやれ。
なら複数のバトルを確率で分岐させればいいじゃないか。
こんな感じかな。
これは先程の例に、さらにランダム分岐コンテントで複数のバトルに分岐させている例だ。
用意された3個のバトルのいずれかが開始されるようになっている。
え? でも変よコレ。
一番最後のやつ、なんで「20%成功」と「20%失敗」なの?
普通「20%成功」と「80%成功」じゃないの?
あぁ、これは「20%の確率で判定させる」ことに成功と、「20%の確率で判定させる」ことに失敗ということだ。
???
つまり、設定した確率に当たれば「成功」、外れれば「失敗」の方に分岐するって話だよ。
ややこしいわね。
このコンテントは「成功」か「失敗」かどちらかにしか分岐しないってことね。
そうだ。
両方とも「成功」や「失敗」にしても、うまく動かないから注意しろよ。
しかし、こう多く分岐させるとエリア毎に設定するのも面倒ねぇ。
確率を変えたくなったら全てのエリアを調整して回らないといけないし。
そういう場合は「パッケージ」を使うといいぞ。
パッケージ? 初耳だわ。
パッケージとは、イベントを"どこからでも呼び出せて、使いまわしに便利"にするためのものだ。
なんだかよくわからないわ。
そうだな……じゃあここを何かの作業場だとする。
お前は数十人いる作業員ひとりひとりに同じ作業手順を説明しないといけない。
面倒だろ?
そりゃあ面倒くさいわよ。
そう。
だったら最初から作業手順が書いてある紙を作業員達に渡した方が楽だよな?
ああ、なるほど。
つまりその作業手順が書いてある紙こそ「パッケージ」なわけね?
そうだ。
同じ内容のイベントを複数の場所に設置したい場合、そのイベントをパッケージにして使いまわした方が楽なんだ。
パッケージはデータウィンドウの
をクリックすれば作れる。
パッケージの中はエリアのイベントビューと作り方は同じね。
で、作ったパッケージはどう使うの?
「リンクパッケージコンテント」を使えば呼び出せる。
また、
「コールパッケージコンテント」というコンテントもあるが、これはパッケージを呼び出した後にもイベントを続ける場合に使うんだ。
じゃあ各エリアの到着イベントで、ランダムエンカウント用の分岐イベントが入ったパッケージを呼び出せば……出来上がりね!
パッケージを使うことで作業効率のアップにもつながったり、後でメンテナンスが楽になったりする。
有効な場面では積極的に使いたいところだな。
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