おしえて!! CardWirthEditor

キーコードって何?

冒険者
さて、洞穴に到着して、まずは門番のゴブリンをどうにかしないとって場面ね。
宿の亭主
「ゴブリンの洞窟」と同じ展開にするんだな。
冒険者
でさ、「ゴブリンの洞窟」だと、門番のゴブリンのカードに対してスキルを使うと、話が進むじゃない。
宿の亭主
あぁ、「眠りの雲」を使うと、ゴブリンが眠ったりな。
冒険者
そうそう。ああいうイベントってどう作ればいいの?
宿の亭主
ふむ。
こういうイベントを作る場合、「キーコード」を利用するんだ。
冒険者
ん? きぃこぉど? 何それ。
宿の亭主
プレイオンリーの人にはあまり馴染みのない言葉かもな。
冒険者
それで何なの? キーコードとやらは。
宿の亭主
CardWirthでは、アイテムやスキルなどに「キーコード」というコードを設定することができるんだ。
冒険者
コードを設定する? ……例えば?
宿の亭主
例えば、「暗殺の一撃」のスキルには【攻撃】と【暗殺】というキーコードが設定されている。
冒険者
へぇ〜。他には?
宿の亭主
他には、アイテムで言えば「傷薬」には【治療】というキーコードが設定されているんだ。
冒険者
で、なんで「キーコード」を設定する必要があるの?
宿の亭主
じゃあ「キーコード」の利用法を説明しよう。
例えば「鍵のかかったドア」を開けるイベントを作るとする。鍵を開けるには「ドアの鍵」が必要だな。
まずはアイテムで「ドアの鍵」を作ってみよう。
冒険者
カードウィンドウのアイテムカードの作成ボタンでアイテムを作るのね。
キーコードはどこで設定するの?
宿の亭主
下のイメージを見てくれ。

アイテムカードの設定

宿の亭主
こんな感じに「イベント発火のキーコード」で設定する。
ここでは「ドアの鍵」というキーコードを設定した。
冒険者
キーコードは5個まで設定できるのね。
宿の亭主
じゃあ、これに対応する「鍵のかかったドア」のイベントを見てみよう。
まず、エリアに「ドア」のカードを配置する。
次に【イベントビュー】にうつり、今作った「ドア」に対してイベントを作ろう。
「ドア」の項目をクリックし、上の「システム」と書かれたドロップダウンリストから「キーコード」を選択する。
そして、右の「攻撃」と書かれているところに「ドアの鍵」と入力し、イベントの作成ボタンを押す。
すると、下の様な感じになるはずだ。

キーコードイベントの例

冒険者
で、ここで作ったイベントは「ドアの鍵」というキーコードを読み取れば始まるってこと?
宿の亭主
そういうこと。
「ドア」のカードに、アイテム「ドアの鍵」を使ってやればイベントが始まる。
ここに鍵が開くイベントを作れば「鍵のかかったドア」完成だ。
冒険者
なるほど。たまにシナリオに出てくる通行人に攻撃するとイベントが起こるけど、あれは「通行人」が「攻撃」のキーコードに対応してるからできることなのね。
宿の亭主
……お前、いつも通行人に攻撃してるのか。
キーコードが「鍵」だとすれば、対応するイベントは「鍵穴」ってわけだ。
冒険者
ねぇ、一つのイベントに複数のキーコードを対応させることはできるの?
宿の亭主
できるぞ。イベントにキーコードを追加する場合はイベント発火条件の作成ボタンをクリックだ。
あと、キーコードごとにイベントを作ることもできるが、その場合はイベントの「順番」に気を使おう。
例えば、「攻撃」というキーコードを持ったイベントを一番上に、「治療」というキーコードを持ったイベントを一番下に設定したカードに対して、「攻撃」と「治療」のキーコードを持つスキルなりアイテムなりを使用した場合、発生するイベントは「攻撃」のキーコードイベントだ。
つまりキーコードは上から順番に反応するということだな。イベントの順番はイベントビューの△▽ボタンで上下できる。
冒険者
「攻撃」と「治療」のキーコードを持つスキルってのもアレだけどねぇ。
宿の亭主
ちなみに、Ver1.28からカードの名前が自身のキーコードに組み込まれるようになった。
例えば「居合斬り」カードには「居合斬り」という名のキーコードが自動的に設定されるんだ。
冒険者
使われたカードを名前で判別できるようになってるわけね?
宿の亭主
うむ。これによって特定のスキルを使うと、それに対応した決め台詞を言うイベントを作ったり、別のシナリオで使われた武器を使うと、特別にイベントが発生したり……なんてことが容易にできるんだ。
宿の亭主
なので、実は上で紹介した「ドアの鍵」の例は、カード名がキーコードとして反応するので、わざわざ「ドアの鍵」アイテムにキーコードを設定しなくてもちゃんとイベントは動くのだ。
冒険者
リューンで売っている武器やスキルに全部対応したシナリオ……っていうのも素敵じゃない?
宿の亭主
その分手間もかかるけどな。
また、攻撃が当たったか外れたかもキーコードで識別できるようになっている。
当たった場合は「キーコード名○」、外れた場合は「キーコード名×」というキーコードが発生するようになっているんだ。
冒険者
つまり、こんな感じで作ればいいわけね。

キーコードイベントの例

宿の亭主
うむ。
通常のキーコードと、特殊なキーコードをうまく使えば、様々なギミックを持ったイベントやバトルが作れるはずだ。
いろいろと試してみるといいかもな。